AI時代のプロダクトエンジニアの現在地を語る「Product Engineer Session #6」開催レポート

Product Engineer Session #6

2026年1月22日(木)、Product Engineer Session #6 を開催しました。

Product Engineer Sessionは、単なる技術の共有にとどまらず、ユーザーに価値を届けるためのフルサイクルの活動の中で得られた知見や気づきを共有し合う場です。

第6回となる今回は、はじめて株式会社プレイドさんのイベントスペース(GINZA SIX 10F)をお借りしての開催となりました。4名の登壇者によるセッションと懇親会を通じて、エンジニア、PdM、EM、デザイナーなどプロダクト開発に携わるさまざまな職種の方々が交流を深めました。

会場の様子

当日レポート

プロダクトづくりは、単なる実装作業ではありません。 ユーザーの声をどう拾い、どう解釈し、どのような意思決定を重ねていくのか。その連続の中で、エンジニアはどこまでプロダクトに関与できるのか。

今回はAI時代のプロダクトエンジニアリングに関する発表が多く、各登壇者がそれぞれの視点から実践知を共有してくれました。

プロダクトエンジニア中心で進める toB SaaS 開発と、4年間の試行錯誤 / 籔 悠一さん(RightTouch)

「プロダクトエンジニア中心で進める toB SaaS 開発と、4年間の試行錯誤」の発表の様子

トップバッターは、RightTouchのCTOである籔さん。

PdMをあえて置かず、エンジニアが事業や顧客と直接向き合う「プロダクトエンジニア(PdE)」を組織の中核に据えた開発体制について、4年間の試行錯誤をお話しいただきました。

  • 「全員プロダクト担当、全員顧客担当」 という思想のもと、PdEに求められるフルスタックな技術力、プロダクトや事業への視座、UXを意識した設計力について
  • 事業成長に伴うスケールの課題:開発スピードの鈍化、プロダクト間連携の複雑化、コンテキストの分断
  • AIを「実装を速める道具」ではなく 「上流設計に集中するための追い風」 として活用する考え方

AIによって実装コストが下がるからこそ、PdEは価値定義やアーキテクチャ、意思決定により多くの時間を使える。

横断的なプロジェクトや同期ミーティングで組織としてプロダクトの一貫性を保つ工夫は、スケールフェーズにある多くのプロダクトチームにとって示唆に富む内容でした。

セッション動画

Integration as the Core of Product Engineering in the AI Era / 丹羽 健さん(アセンド)

「Integration as the Core of Product Engineering in the AI Era」の発表の様子

物流SaaSを提供するアセンド株式会社のCTO、丹羽さんからは、AI時代におけるプロダクトエンジニアの中核的な役割として 「Integration(統合)」 というキーワードが提示されました。

  • AIによるコード生成が進化する一方で増していくプロダクト開発の複雑性
  • Integrationの4ステップ:関係要素の認識 → 選択結果のシミュレーション → 前提条件を含む統合モデルの蓄積 → プロダクトへの落とし込み
  • 「結果そのものよりも、それが成立する前提条件を理解し、持ち続けることが重要」

エンジニアは技術だけを見る存在ではなく、プロダクトを取り巻く巨大なコンテキストの中で意思決定を行う存在です。

そのための思考フレームとしてのIntegrationは、AI時代のPdEにとって不可欠なスキルであることが伝わってくる発表でした。

セッション動画

プロダクトエンジニアこそ必要なプロジェクトマネジメント / Taiki Shibaさん(LayerX)

「プロダクトエンジニアこそ必要なプロジェクトマネジメント」の発表の様子

LayerXでEMとして活躍するShibaさんからは、プロダクトエンジニアがプロジェクトマネジメントに関与する意義について、実務経験を交えてお話しいただきました。

  • プロジェクトマネジメントは進捗管理ではなく、どの課題に取り組みどの順番で価値を届けるかを決める行為そのもの
  • エンジニアが仕様や背景を深く理解しているからこそ、より現実的で価値の高い判断ができる
  • PdEがプロジェクトマネジメントを担うことで、チーム全体で判断を共有し推進できる

エンジニアだからこそできるプロジェクトマネジメントの形について、多くの参加者から共感の声が上がっていました。

セッション動画

「遊ぶ」ように「創る」、AI時代のプロダクトエンジニア / 小川 拓也さん(プレイド)

「遊ぶように創る、AI時代のプロダクトエンジニア」の発表の様子

会場を提供いただいた株式会社プレイドの小川さんからは、AI時代のプロダクトエンジニアに求められる姿勢として 「遊ぶように創る」 という言葉が提示されました。

  • AIによって試行錯誤のコストが下がった今、仮説 → 検証 → 学びのサイクルを高速に回せる時代に
  • 正解を探すのではなく、楽しみながら創り続ける姿勢の重要性
  • プロダクトづくりを「仕事」だけでなく「探求」として捉える

プロダクトづくりを楽しむことの大切さを改めて気づかせてくれる発表で、会場にも柔らかな熱量が広がっていました。

セッション動画

懇親会

セッション後の懇親会では、登壇内容を起点に参加者同士の活発な交流が行われました。エンジニア、PdM、EM、デザイナーといった役割の垣根を越えてプロダクト価値について語り合う姿が印象的でした。

今回も前回同様、解散時間を過ぎてもしばらく盛り上がっていました!

おわりに

Product Engineer Session #6も、非常に充実した内容となりました。

AI時代だからこそプロダクトエンジニアの役割がより重要になっているというテーマが各LTから浮かび上がり、参加者にとっても多くの学びがある会となりました。

改めまして、発表者の皆様、参加者の皆様、そして会場を提供いただいた株式会社プレイドの皆様、本当にありがとうございました。

Product Engineer Session #7 開催します!

Product Engineer Session #7

Product Engineer Session #7の開催も決定しています!

  • 日時:2026年3月12日(木)19:30–22:00
  • 会場:株式会社RightTouchオフィス(東京都品川区西五反田4-31-18 目黒テクノビル2F)
  • 詳細・申込みhttps://pesess.connpass.com/event/382303/

まだ枠に余裕がありますので、プロダクト開発に携わる皆様のご参加をお待ちしております!


採用情報

RightTouchでは、Product Engineerをはじめ、プロダクト価値を一緒に育てる仲間を積極採用中です。カジュアル面談も歓迎しています。ご興味があれば、ぜひ採用ページをご覧ください。